自宅でマルチサーバを立てよう ~ 第 1 回 ラズパイのセットアップ
ラズパイとは
ラズパイは小型のシングルボードコンピュータで、プログラミング学習や電子工作、IoT 開発などに幅広く利用されています。
ラズパイの購入
ラズパイはボードのみでも購入できますが、"電源"や"OS をインストールする SD カード"がないと動かせません。 はじめてラズパイを購入するのであれば、必要なオプションのそろったスターターキットを購入するとよいです。
Amazon で"ラズパイ スターターキット"で探すといくつか見つかります。 はじめて購入する場合は、以下のものが含まれるキットを買うとよいです。
- ラブパイ本体
- 電源コード
- SD カード
本記事ではGeeekPi のスターターキットを購入したことを前提にセットアップ方法を解説します。
スターターキットを開封する
届いたらスターターキットを開封しましょう。
外側は GeeekPi のパッケージがされています。 ただの厚紙なので、取り外して捨てましょう。
クリアケースにボードを含めた一式入っています。
キットの中身を確認する
以下のパーツが入っています。
- ラズパイ本体
- ケース+ヒートシンク
- 電源コード
- SD カード
- SD カード/USB 変換アダプタ
- HDMI ケーブル
ここからは、購入前に「どんなものが入っているの?」という人向けの紹介なので、購入した人は「ラズパイを組み立てる」の手順まで飛ばしてください。
ラズパイ本体
ラズパイ本体です。 画像はちょっと箱が凹んで見えるかと思います。 一部穴が開いてましたが、無事動作したので影響なしです。
ケース+ヒートシンク
ラズパイのボードを格納するケースです。 中には CPU などを冷やすためのヒートシンクも入っています。
電源コード
電源コードです。 USB の Type-C です。
SD カード
microSD カードです。 これに OS をインストールして、ラズパイのボードに装着して使います。
SD カード/USB 変換アダプタ
SD カードの USB 変換アダプタです。 PC で OS をインストールしますが、PC に microSD カードは接続できないので、これを使います。
HDMI ケーブル
HDMI ケーブルです。 ラズパイはデュアルディスプレイに対応しているので2本入ってます。
ラズパイを組み立てる
開封できたら組み立てていきましょう。
ラズパイ本体を開封
ラズパイ本体を開封します。 箱には本体が入っているだけです。
ケース+ヒートシンクを開封
ケースを開封しましょう。 箱から取り出すと黒いケースとその中にヒートシンクやネジ、フィルムなど入っています。
本体へグリスを張る
ラズパイ本体へヒートシンクをつけていきます。 本体の各機器とヒートシンクの間には、空間ができないようにピンクのグリスをはさみます。 ピンクのフィルムは種類がたくさんありますが、名刺サイズのマップが同梱されているのでそれを見ながら張っていけます。
種類がたくさんありますが、縦・横・厚みでは1つに特定してください。 張り直しを考慮してなのか、必要数の2倍が同梱されてました。 画像のようにサイズごとに並べておくと、貼り付け作業が楽になります。
グリスはかなり小さいので、ピンセットがあると便利です。 また、グリスのフィルムを剥がすといろんな部分にくっつきやすくなるので慎重に乗せましょう。
ヒートシンクをつける
グリスをはったら上からヒートシンクをつけます。 "ボードのネジの穴"と"ヒートシンクのネジの穴"が一致するはずなので、それを頼りにヒートシンクの位置を調整できます。
ヒートシンクの電源コードをボードにつなげる
ヒートシンクの電源コードをボードに差し込みます。 先ほどの画像では見えづらいですが、以下の位置に差し込み口があります。
ここまでできたら、あとは簡単です。
ボードをケースに取り付ける
あとはケースにボードを取り付けます。 付属しているネジで止めます。
ふたをして完成
あとは、中断のふた、最上段の薄いふたを取り付ければ、組み立ては完成です。 最後にケースの底の滑り止めをつけておきましょう。
OS のインストール
本体には OS はインストールされていません。 OS は付属する SD カードにインストールして装着します。
PC へ SD カードを接続
PC に SD カードの接続の口はついていないと思います。 下の画像の「SD カード/USB 変換アダプタ」に SD カードを装着して PC には USB で接続します。
画像では、わかりやすいように SD カードを途中で止めてますが、皆さんは最後まで差し込んでください。
Raspberry Pi Imager のインストール
OS のインストールには「Raspberry Pi Imager」というソフトを使います。
Imager はRaspberry Pi のサイトからダウンロードしてインストールしてください。 ページの真ん中あたりに「Download」ボタンがあります。
ダウンロードできたらインストーラを起動してインストールしてください。
インストールできたら下の画像のように
- Raspberry Pi デバイス = RASPBERRY PI 5
- OS = RASPBERRY PI OS(64-BIT)
- ストレージ = 先ほど PC に接続した SD カード(USB 接続)
を選びます。
次はインストールする際の OS カスタマイズです。 ユーザ追加やネットワークの設定などインストールと一緒に設定できます。
あとは書き込み&チェックが完了するまで待つだけです。
ラズパイの起動
SD カードに OS がインストールできたので、あとは SD カードをラズパイに装着して起動するだけです。
SD カードの装着
USB のアダプタから SD カードを取り外し、ラズパイに装着します。 ケースの底の裏側に SD カード挿入口があるので、下の画像のように挿入します。 わかりやすいように途中で止めてますが、皆さんは最後まで差し込んでください。
ラズパイの起動と初期設定
ラズパイに電源コード、USB キーボード、USB マウスをつないでください。 電源コードをつなぐと自動で OS が起動されます。
OS が起動すると welcome 画面が表示されます。
地域・国の選択です。 画像のように日本を選んでください。
次はユーザ作成です。 なんでもよいので、"raspi"というユーザを作成しましょう。 パスワードも同じでよいです。
ネットワークの設定です。 自宅の Wifi の設定してください。
使うブラウザの選択です。 そのまま Chromium(Chrome の Linux 版)でよいです。
OS のアップデートです。 このタイミングでアップデートがあれば最新化します。
最後に再起動です。
完了
再起動するとラズパイの OS へ自動ログインされます。
おわりに
本記事ではGeeekPi のスターターキットを購入し、セットアップする手順を解説しました。
以上です。